政府の「無駄な押印を廃止します。」という発言で、すべてのハンコが無くなると誤解している方がいらっしゃいますが、実印と銀行印は無くなりません。
政府や自治体がなくすと言っているのは、官公庁で使う「認印」の話です。
菅元総理も加藤元官房長官も「実印と銀行印は無くしません。」と明言しております。
「脱はんこ」とか「はんこレス」とかいう言葉は、IT企業やマスコミが面白がって作った言葉です。
※枠に土手をつけて彫ってあるため欠けにくくなります。(枠が垂直ではなく斜めに彫ってあるのがわかると思います。)
※この土手があれば、手で彫っている証拠です。(機械で彫った後に、底だけデコボコにしている店は、この土手はつきません。)
※文字の線の太さに変化をつけてあります。(パソコンフォントではない証拠です。)
※写真は、まだ朱肉を一度も付けていない状態です。
※この後、捺印して修正しますので、お渡し時には朱肉の痕跡があります。また、修正を繰り返すうちに朱墨が取れてくることもあります。
※底面がデコボコしていても手で彫っているとは限りません。(機械で彫った後に、底面だけデコボコにしている店もあります。)
※底面の表情は、印刀の切れ味などによって変わります。
※枠が垂直に切り立っています。
※文字の線の太さが一定です。
※これはメーカーが機械彫りで大量生産している【既製品】です。
※こちらもメーカーが機械彫りで大量生産している【既製品】です。
※こちらは、手書きの文字を機械で彫って作っているため、線がデコボコしています。
※時々、手書き文字なら機械彫りでも安心と思っている人がいらっしゃいますが、このように手書きの版下を使い回しして機械で彫れば何本でも同じ印鑑が出来るため大変危険です。
機械彫りの写真と手彫りの写真を並べて、
長々と違いを説明している店が多々あります。
そのハンコを誰が彫ったのか考えてみてください。
つまり、その店には機械があるという事です。
印章業界には、「国家検定一級印章彫刻技能士」という国家資格と、「二級印章彫刻技能士」という資格があります。
しかし、法整備が進んでおらず、資格がなくても営業が出来てしまうので、技能士資格を持っていない店が年々増えてきているのが現状です。
つまり、「自分で彫れない店・機械彫りしか出来ない店・印章に関する知識がない店」が数多く存在しているのです。
しかも、そのほとんどが、「手彫り印鑑」とか「手彫り仕上げ」とか「完全手彫り」などと謳っております。
国家検定の試験には「実技」と「学科」の試験があります。
「一級技能士」は、印章・ゴム印に関する多くの知識と一通りのものをすべて手作りで作ることが出来る彫刻技術を持っていると言えます。
印鑑を作るには、様々なルールがあります。
それを知らないで、堂々と間違った作り方をして販売している店が増えています。
以上の事から、「一級技能士がいる店」というのが、良い店を選ぶための「必要不可欠な絶対条件」といえるでしょう。
必ず【一級技能士の合格証書】の写真があるか確認しましょう。
外注に出している店は、合格証書の写真はないでしょうから。(一級技能士の店とホームページに文字で書いてあるだけではダメです。)
そして、一級技能士の合格証書がない店の情報は、信用しない事です。
なお、時々見かける「一等印刻師」「一等彫刻師」というのは国家資格でもなんでもありません。
民間で勝手に作っただけです。
また、技術的に「一級技能士」よりも上のランクなどありません。
当社の手書き文字(吉相体) | パソコンの文字(吉相体) |
文字の混み具合が上下とも均等でバランスが良い。
他店で作ったものと全く同じになる事は絶対にない。 毎回手で書いているため、当店で作っても全く同じ物は二度と出来ない。 つまり、他人と全く同じ形には絶対にならない。 世界にひとつだけの印鑑になる。 当店では意識して欠けにくい彫り方をしている。 (意識してというのが重要。) |
『川』の字がすべて同じ。
パソコンの文字を並べただけなので、単純な文字に空白が目立ち、複雑な文字が詰まって見える。
それを作った店はもちろん、同じフォントがあれば、他店でも全く同じ物が出来る可能性があるため大変危険。
機械の針で垂直に彫るため欠けやすい。※フォントメーカーのHPより出力させて頂きました。 |